2006年 11月 12日
We are still in Mont-Saint-Michel...
何だか思いっきり間が空いてしまってブルターニュ旅行が大昔の出来事だったような気がする今日この頃ですが、あまり記憶が薄れ過ぎないうちにアップせねばと焦る私(爆)。
残りを一気に行きたいと思いますので写真の数が凄いですが、覚悟してご覧下さいませ♡ 屋上庭園なのですが、本当に空中に浮いているような気分になりました。ここで修道僧が瞑想されたりしたんでしょうけど、このように過酷な場所にありながらこんな風にオアシスもあるなんてやっぱりココってある種キリスト教世界観の凝縮なのかなと思わされましたね。回廊の外側には強化アクリル板が貼ってありました。そうじゃないとシャッターチャンスを狙って落下する人もありそうでしたから。 ちなみにこのヴォールトは1421年に崩れてしまったそうで百年戦争後にゴシック様式で建て直された物出そう。オリジナルではないということですけどそれでも凄く大昔に再建されているんですよね。ヨーロッパの文化のタイムスパンって長いなって改めて感動。 こちらは来客用のホール。巨大な暖炉が二つ並んでおります。巡礼には下々の者ばかりでなく王族・貴族なども訪れたのですが、やんごとなき階級の巡礼者はこの部屋に通されたのだそうです。そういう一行は召使いも大勢連れていたそうで修道院に到着すると僧侶達を邪魔する事無くこの部屋で自分達で料理をしたり寝床をしつらえたりして滞在したんだとか。修道院としても快適に過ごしてもらってその代わりに莫大な寄付や便宜を図ってもらうのが狙いだったというと『地獄の沙汰も金次第』という言葉が浮かんで来ちゃうのは私だけかなあ(^-^;) ここモンサンミッシェルはフランス革命後には刑務所として使われてことがあって(相当過酷な場所だったそう)1820年にこのこの巨大な滑車が下から荷物を運び上げるために設置されたのだそうです。こういう坂道、それも狭い階段ばかりのところって輸送が大変だったろうと思うのですが、それ以前はロバとか人夫も使って対処していたんでしょうね。いづれにしても大変な事ですよね。 旅行から帰って来てすぐにアップすれば良かったのに記憶が薄れかけた状態でやっておりますので多少不正確なところがあると思いますが、ここは多分一般の巡礼者が滞在するホールではなかったかと思います(汗)。 それにしてもどの部屋に行っても巨大な暖炉があったのが印象的でした。まあ暖をとるだけじゃなくてそこで料理もしたんでしょうしコレくらい大きくないと駄目だったのかもしれませんね。 狭い狭い螺旋階段を降りてくると修道院内の見学もお終いです。外に出たら避雷針もかねてある天使ミハエルの金の像が小さく見えました。この像は1897年に彫刻家のEmmanuel Frémietによって作られたそうです。 で、こちらがそのレプリカなのですが、何とも清々しい顔の美男な天使ミハエルですよね。右手には剣を左手には天秤を持っている故に軍人の守護神でもあり秤とかを製造する職業の守護神でもあるんだそうです。ちなみにこの天秤はあの“最後の審判”の時に魂の良悪を計るための物なんだそう。 痛い膝をかばいながら何とか最上部まで登った母に大喝采♡ 私の母はとっても頑張り屋さんで娘の私はいつも舌を巻くのですよ。先を歩いてゆく後ろ姿にも達成感を感じました。偉かったね(^-^)v さて修道院で視覚を存分に満たした私達が向かったのはこちら... 名物料理っていうとあまり美味しくない物の方が多いような気がするのですが、無二の卵好きな母は修道院の見学後半から「オムレツ、オムレツ」と唱えていたのもですからココは外せなかったかと(笑)。 禁煙席でと頼むと二階の方に通されました。小雨などに見舞われて寒かったので暖まるために赤ワインを舐めながら問題のオムレツを待ち構える母と私。ちなみに階段やレストランの壁はここを訪れた有名人のサイン入り写真がビッシリ。日本の皇族から往年の大スター、各国の大統領、首相等々。ふ〜ん、皆んな名物のオムレツを食べていらしたのね(笑)。 どうやらアレが私達のオムレツらしいですね♡ ちなみにこの時にフランス人のご夫妻が泥だらけのワンちゃんを伴って入って来たのですね。ワンコの汚れぶりを見てフロアマネージャーの顔色が一瞬曇りましたが、さすがワンコオッケーなこのお国、咎められる事無くテーブルへ通されてました。ちなみに毛だらけさんはキャリーの中に隠したままでしたけど。 私が注文したのはフォアグラのオムレツ。泡立てた卵白のようなフワフワのソースがかかっておりました。階下でひたすらカシャカシャと泡立てていたのがコレなのかな(笑)。 母はロブスター入りのをトライ。お値段の方は両方とも45ユーロ前後ではなかったと思います。 切ってみるとこんな感じ。食感はフワフワで私にはとても出来ないオムレツでした。ネットでここのオムレツを食べた方の評価を検索してみるとネガティブな感想が多かったのですが、私はそれなりに美味しかったと思います。値段の方も日本円に置き換えると「ぶったくりや〜」ってなるかもしれませんが、超物価高のロンドン辺りに住んでいると金銭感覚が鈍くなるのかあまり気にもならなかったりしましたね(爆)。 オムレツ一皿ですっかりお腹が一杯になってしまった私達はデザートはパスしてコーヒーを頼みました。コレに付いて来たお菓子達がなかなか美味しくて満腹だったはずの私達はパクパク(汗)。日本では美味しいマドレーヌとか手に入るのにイギリスでは何故かほとんど行き当たらないのが悲しいなあ。ただでさえあまりお菓子狂でない私はそれほど買わないせいもあって尚更美味しいのを発見するチャンスないんです。 モンサンミッシェルを後にして来る途中に発見したスーパーに寄ってみました。帰りのフェリーの中ではまたクロワッサンくらいしか売っていないんじゃないかと思ってここでサンドイッチでもと寄ってみたのですが、ろくな物がありませんでした(>.<) それにしてもこの建物の感じって何だか軽井沢辺りにある新興観光地の回りにある商業施設そっくりかも(笑)。 ティムちゃんにナビゲートしてもらってシェルブールに到着しました。でも早く来過ぎちゃったから誰もいなくてガラ〜ンとしておりますよ(爆)。うらぶれてます。 ちなみにあれがターミナルビルですが、あのポーツマスのしょぼさと比べたら格段に良いかも(笑)。 ちょっと小腹が空いたから例のスーパーで買って来たPain au lait (牛乳パン)でも食べますかね。 そうすると“パン大好き星人”の毛だらけ先生もムックリ。 「うふん、じらしてないではやくよこすですよ」 このパンを口にして以来それまでウハウハだったバゲットには見向きもしなくなったビニーでした。 「ビニーは“違いの分かる”ワンコなんですよ」 せっかく一番乗りで待ってたのにワンコの検疫はターミナルの中に事前に行ってやっとかないととチェックインの時に言われて大慌てで行ってきました。本当にル・シャトルの時と比べて分かりにくい事おびただしいっ(怒)。まあついでにトイレも済ませたから良しとしますか。 それからも結構待たされました。 母と二人で「本当に時間通り出るのかしら」と心配になってきた頃にやっと乗船。 検疫手続きに待たされたおかげで帰りは出口に近い位置に駐車出来ました。ってことは出る時は早いから結果的には良かったかも♡ 船内での毛だらけ大先生。音がグワングワンするし揺れも凄いからやっぱり震えが止まりません。キャリーの中に手を差し入れて撫で撫でしているんだけどそれでもず〜っと落ち着かないんですね。恐い思いをさせてごめんね(涙)。 三時間でイギリス側に到着なんですが、それでも長い長〜い三時間でしたね。もう飽き飽きした頃にやっとポーツマスの明かりが見えてきました♡ 車に戻って母がビニーにお水を飲ませましたが、その飲みっぷりが凄かった!よっぽど喉が渇いていたんですね。客席でも飲ませようとしたのですが、恐くてそれどころじゃなかったようで見向きもしなかったのですよ。 「命の水ですよ〜」 慌てて鼻に逆流しないように気をつけてお召し上がり下さい(笑)。 ポーツマス側の入国管理はかな〜り厳しいようでしたよ。あからさまに観光と分かっている母にもあれこれ質問して来ていたし、やっぱりテロ関連で警備が強化されていたようです。あっという間に終わってしまったフランス側と比べてその警戒ぶりったら凄かったです。 無事入国した後はロンドンの中心目指してひたすら車を走らせましたが、ポーツマスからロンドン郊外までの道は照明もほとんど無いし疲れた目にはかなり運転キツかったです。山道でクネクネしていたし恐かったですね。私の感想だとやっぱりドーバーに行くほうが楽で良いかな。 そんなこんなでブルターニュ旅行記は完結です。長らくお付き合いいただきましてありがとうございました♡
by lovecarrie1
| 2006-11-12 20:03
| Travel
|
リンク
カテゴリ
全体 Doggie Knitting Travel Food Art & Design Ice hockey Shopping Health & Beauty Everyday life London guide News & Media Friends Books My thought Events Preface Misc Fashion & Trend 以前の記事
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|