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家主不在の家
Dungenessに来たら絶対に訪れたいのはDerek Jarmanのコッテージ(^-^)

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彼はイギリスの著名な映画監督なのですが、1994年にエイズで亡くなりました。デリックが亡くなる直前迄住んでいたのがこのダンジネスの家なのです。

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生前彼は浜辺で見つけた漂流物を使って色んなオブジェを作っていました。

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随分重たそうな物もあってあの歩きにくい砂利浜から持って来るのは大変だったろうなあと。

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この庭が作られていった過程は彼の本に写真付きで綴られているので興味があったら是非手に取ってみて下さい。

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ダンジネスは風が強い場所なのでこのように繊細なオブジェは定期的にメンテされているんでしょうね。多分彼の生前のパートナーがやっていると思われます。

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誰もいなかったので本当はエチケット違反なんですけど、家の中を覗かせてもらっちゃいました。デリックがここでどんな生活をしていたのかなあ。ベッドルームもガラス窓越しに見えたのですが、暗いマホガニー色の木彫の造作で統一されていて何だか修道僧の部屋のようでした。シンプルに自分と向き合う空間としてこのコッテージを使っていたんでしょうかねえ。

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カエルがお好きだったようで、小さなコレクションが窓辺に飾られていました。家主が去ってしまったこの家はまるでタイムマシーンのようですね。彼が居た時で時間が止まった家なんだと実感しました。

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こんな風に彼の家の回りにはな〜〜〜〜〜〜んにも無いのですよ。見渡す限りの砂利。

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そんな環境故木は一本もありません。人間以外に生存しているのは地べたに張り付くように生存する苔や花キャベツのようSea Kaleという植物達。下には土がある訳ではないので踏みつけるとふにゃふにゃで歩くには不向きです。

「どこを歩いていいのか分からんですよ」  途方くくれる毛だらけ氏。

そういえばダディはどこに行っちゃったのかねえ。

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夫は一眼レフのカメラを持って来てたので浜辺に放置されている物体や建物を撮りに行っちゃってなかなか帰って来ないんですわ。
まあここで座って気長に待ちますか。そろそろアフタヌーンティーしに行きたいんだけどなあ...。
by lovecarrie1 | 2011-05-01 00:53 | Travel