ブログトップ
It's all so natural, thankfully...
子供の頃から今まで常に身の回りにふんだんになった物の一つというと芸術関連の書籍類じゃないかなと思います。父が建築家だったこともあって父のアトリエや自宅には本が沢山あってその中の90%は建築やデザイン、それと芸術の本でした。夫と結婚してからも二人ともクリエイティブ系という職業ゆえ本棚を埋めているのはやはりアート関連の本なのですね。夫は出身が典型的なミドルクラスなのですが両親が芸術系ではなかったので私のような環境で育って来たのではないのです。でもその分とても勉強熱心で自分の仕事のためになりそうな本にはお金を惜しまないタイプでそういう所は私の父とそっくりだなあと常々感心しているのですよ。

c0052933_4404586.jpgこちらの20th Century Photographyはペーパーバックゆえ値段は手軽なのですが内容が非常に濃い写真本。私の大好きな本の一つです。

c0052933_4495421.jpg『写真はアートなのか』という論議が写真が一般化し始めた当初盛んにかわされたようです。瞬間をそのままに捉えるというカメラの特性がジャーナリズムの新しい道具として発展していった過程の論議なのですが、確かに20世紀の有名な写真には第一次、第二次世界大戦のものが多いですよね。
写真に勝るリアリズムはないのですが、撮り手がファインダーを通して切り取った時代の一コマが訴えかけるメッセージの一つ一つに底なしの意味を感じて見飽きないです。

c0052933_511788.jpgこの作品、もしかしたら撮影時にアートディレクションをしたのかもしれませんがアングルの芸術性とユーモアが魅力的だなあと感心。

c0052933_551466.jpgこの本のほとんどの写真が映し出しているのはまだ写真やその媒体のメディアというものが発展途上だった頃なのですが、それ故一枚一枚の写真の貴重さが今とは違うのですね。今私達が暮らしている環境は『写真』が溢れているんですけど、だからといってマスターピース=逸品にはなかなか遭遇出来ないというのが何とも皮肉だなあとも思ったりします。

c0052933_5113251.jpg20世紀を代表する著名な写真家を集めたリファレンス本ゆえ各フォトグラファーの代表作の他に彼等のバイオグラフィーも付いているのですよ。760ページという膨大な内容ですが読書の秋にはぴったりな一冊じゃないかと思います。
やっぱりね〜食べる事とか買い物する事とかばかりじゃないことに目を向けるのって大事なんじゃないでしょうか。

[PR]
by lovecarrie1 | 2009-09-18 04:46 | Art & Design